ギルソナイト/UMタイト
米ユタ州のユインタ地方で採れる天然アスファルト。
ギルソナイト(別名:ユインタイト)は、北米ユタ州のユインタ地方で産出される天然炭化水素レジン(天然アスファルト)のことをいいます。石油が岩石に浸み込んで何億年という長い年月を経て、アスファルトに変質したもので硬質アスファルトとして区分されています。実物は黒色または茶褐色の石炭のようですが、原油でもない石炭でもない特殊な炭化水素樹脂と言われています。世界でもアメリカン・ギルソナイト・カンパニー社(AGC)とテーブルロックミネラルズ社(TRM)の2社のみが採掘・製造をしています。
品質はどちらも安定しており、原料としてお使いの場合は、BCP的観点(供給の安定性の確保)からも、2社両方の使用をお勧めしております。
業界動向 |
世界で年間約15,000t程度生産されており、日本には年約1,000tが輸入されていますが、そのほとんどはインキ用途として活用されています。長年にわたりアメリカンギルソナイト社(AGC社)のみの生産でしたが、2014年にテーブルロックミネラルズ社が生産を開始したことで、より安定した供給をお約束できるようになりました。 「ギルソナイト」の名称で、南米、中東、アジアで天然アスファルトを生産していることもありますが、これらは当社では「天然アスファルト」と定めています。 これらのアスファルト純度は低く、品質と供給の安定性においてまだ改善の余地が残っていることから、当社では未だ採用には至っていません。 |
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使用用途 |
黒系インクや塗料の分散や流動を促す助剤として。 鋳物(いもの)や鋳造品の型枠原料として。 舗装用アスファルトの固さ調整や資源採掘の止水剤として。 |
荷姿 |
25kg紙袋、400kgフレコン |
当社の特徴 |
AGC社、テーブルロックミネラルズ社の双方の取り扱いがあります。原料としてご採用頂く場合は、BCP的観点から両ブランドのご採用をお勧めしております。 |