ヴェニスのねずみ出版記念 梅本良三 作品展

ご挨拶

梅本良三は、幼いころより画家になる夢を抱き、東京神田のペンキ店に奉公しながら画家を目指しましたが、
家業の事情により夢を断念し、ビジネスの世界に入りました。その後、50歳を機に再度、夢の実現に邁進し、
神戸、小樽などをモチーフに画家デビューを果たします。65歳以降は、パリ、ヴェニスにモチーフを求め、
とりわけ70年代後半からは、故郷の港町小樽に酷似した北イタリア・ヴェネト州キオッジアに幾度も滞在し、
制作に取り組みました。晩年は、毎年水に沈むヴェニスの街を題材に絵本の出版に挑戦し、
福音館書店と契約するも、完成目前にて脳梗塞のためにこれを断念しました。
今ここに、当時の作品を多くのみなさまにお披露目できることを嬉しく思います。
2017年5月　次男・梅本隼三